エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
立派なソファに、大きなテレビ。
一体何人入れるんだろうと思ってしまうようなリビングルームの奥へと進み、寝室にたどり着くと、ベッドに下ろしてくれた。
「帯、自分で解ける?」
「は、はい……」
「水を持ってくる」
すぐに出ていく彼は、心配げな顔。
大企業の社長に私の手助けなんてさせてしまい申し訳がない。
そんなことを考えながら帯に手を伸ばしたものの、酔っているせいか手が震えてしまい解くことができない。
すると、戻ってきた彼がそれに気づいた。
「俺、着物のことはわからなくて……適当に解くよ。ハウスキーパーと医者を呼んであるから」
「すみま——」
謝罪の言葉を口にしようとすると、彼が手を伸ばしてきて、私の唇に指を乗せる。
「大変なときは、誰かを頼ればいい。あなたは頼るのが下手なようだ」
頼る……。
父がいなくなってからは、私がしっかりしなくてはとばかり思ってきた。
頼られる人間に早急にならなければと必死だった。
だから、誰かに助けを求めるなんて、考えたこともなかった。
一体何人入れるんだろうと思ってしまうようなリビングルームの奥へと進み、寝室にたどり着くと、ベッドに下ろしてくれた。
「帯、自分で解ける?」
「は、はい……」
「水を持ってくる」
すぐに出ていく彼は、心配げな顔。
大企業の社長に私の手助けなんてさせてしまい申し訳がない。
そんなことを考えながら帯に手を伸ばしたものの、酔っているせいか手が震えてしまい解くことができない。
すると、戻ってきた彼がそれに気づいた。
「俺、着物のことはわからなくて……適当に解くよ。ハウスキーパーと医者を呼んであるから」
「すみま——」
謝罪の言葉を口にしようとすると、彼が手を伸ばしてきて、私の唇に指を乗せる。
「大変なときは、誰かを頼ればいい。あなたは頼るのが下手なようだ」
頼る……。
父がいなくなってからは、私がしっかりしなくてはとばかり思ってきた。
頼られる人間に早急にならなければと必死だった。
だから、誰かに助けを求めるなんて、考えたこともなかった。