エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「こうしてここにお邪魔できたのも、峰岸さんの熱い想いがあったからです」


どうしよう。泣きそうにうれしい。


「このデザインに使用する布地を選ばせてください。それと、他にも気になるものがあれば、いただいていきたいのですが」


一ノ瀬さんの言葉に、瞬時に橋さんたちが動き出す。
彼らもプロだ。一ノ瀬さんが欲しがっていそうな布をどんどん出していく。

一ノ瀬さんはその一つひとつを手に取り、目で見るだけでなく感触を確かめている。

ときには愛おしい人を愛でるかのように目を細めてうなずいたり、なにかを発見したかのようにハッとした表情をしたり、まるで生地との戯れを楽しんでいるかのようだ。

そして、すぐさま数種類の商品の採用が決まり、一ノ瀬さんの即決力にも驚いていた。


「本日は時間がなくて、とりあえずこれだけ注文を出させていただきます。納期などについては別の者から連絡させますので、これからもよろしくお願いします」
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