【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
ミア先輩にそんなこと言われなくたって、分かってるし。
それでも……先輩に話しかける勇気がなかったんだもん。
自分なりに行動してるのに。
ただ純粋に先輩のことが好きなだけなのに。
「それのなにがイケないんですかーっ!!」
「わっ、」
いい加減近いこの距離から離れようと
握られていない左手の方で、ミア先輩の胸板を思いっきり押す。
ーートサッ、と。
砂が混じっている雑草の上にミア先輩が倒れた。
けど、ミア先輩が私を引っ張るから。
巻き込まれて、倒れているミア先輩のお腹に、私が乗っている状態になる。
「あららー、俺を押し倒すなんて。やっぱり大胆だね、天沢ちゃん」
「ちがっ……!
これは先輩が私を引っ張るからで」
「でも押したのはそっちだよ?
先に攻撃してきたのは、天沢ちゃんでしょ?」
「……っ」
「ねえ、知ってる?
攻撃は最大防御だってこと。
そっちがその気なら、俺だって」