【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
誤解を解こうと、立ち上がった瞬間。
勢いよく立ち上がったせいで、テーブルの端に置いていたトレイが手にぶつかって落ちてしまう。
すぐに床に落ちたゴミを拾おうと、しゃがむけど。
「やばいよ詩!ミア先輩に気づかれた!!」
まい実ちゃんが焦りながら状況を知らせてくる。
急いでゴミを拾って、トレイに載せる。
すぐに店から出ようと、先輩がいる方を見ずに、ゴミ箱の前でゴミを分けて入れていると。
「あっ」と急に声を出すまい実ちゃんに釣られて、後ろを振り返る。
でも見なきゃよかったってすぐに後悔。
だって私の真後ろには……。
「久しぶり……って言っていいかわかんないよね、天沢ちゃん」
ミア先輩が立っていた。