【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
ミア先輩が周りの目を気にせず、私の緊張なんか察しないで斉藤先輩を呼ぼうとするから。
思わずジャンプして、私より高いミア先輩の肩を組み、私の身長に合わせて無理矢理屈んでもらう。
「相変わらず大胆だね、天沢ちゃん」
焦ってたとはいえ、ミア先輩の肩を組み、しかも顔まで近づけてしまった自分が恥ずかしい。
その綺麗な顔が近くにあることに、嫌でもドキドキしてしまう。
ミア先輩の容赦ない色気に、瞬きすればするほど
目の奥がチクチクしちゃって。
まるで棘だ。
意識しすぎて痛い。
「ごめ……っ」
細く見えてガッシリしている先輩の肩に、男を感じてしまって。
離れようと、手を退かそうとすると。
こんどはミア先輩が、私の肩を抱き寄せる。
ミア先輩の胸板に、私の耳がくっついて。
テンポよくドクドクと鳴る心臓の音に、居心地の良さまで感じてしまった。