【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
ミア先輩のせいで、昼休み後の午後の授業は、まったく内容が頭に入ってこなくて全部撃沈。
少しでも気を抜くと、ミア先輩の意地悪な顔が頭に浮かんできて。
私の脳内を独占する。
なんて男だ、ミア先輩め……。
ミア先輩という男を知らなかったあの頃の自分に戻りたい。
そもそもミア先輩と斉藤先輩の靴箱が、隣同士でさえなければ。
ラブレター入れようとしてるとこ、見られずに済んだのに。
そしたら今頃、私のラブレターはちゃんと斉藤先輩の靴箱に入っていて
私の恋はハッピーエンド……。
なーんて。
「そんな簡単に上手くいくわけないか~、あはは!」
誰もいない放課後の玄関で1人。
考え事をしていたら、思わず声に出てしまうのが、私の悪い癖。
嫌なことをかっ飛ばす様に、笑いながら靴に履き替えていると。
「あっ」
足を前に出して、建物から出る。
すると、奇跡なのかなんなのか。
斉藤先輩も今から帰ろうとしていたのか
昇降口前に、同じタイミングで出てきた。