【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
ひたすら走って、校門がやっと見えてくる。
そこにはミア先輩と優愛さんがまだ居た。
まだ居てくれたことにホッとして、走っている足の力が緩まった瞬間。
優愛さんがミア先輩に抱きついた。
その場面を見て、ズキズキと痛むこの感情が。
悲しい、とか。
むかつく、とか。
触らないで、という嫉妬を生む。
さっきまての私ならきっと
今の二人を見て、悲しくて足を止めてたと思う。
それでも。
「だめっ……先輩は私の!!」
ミア先輩の腕を勢いよく掴んで、優愛さんから離す。
いきなりの私の登場に、二人は目を見開いたまま、言葉が出てこないみたい。
叫んだ言葉に後悔なんてない。
だってミア先輩は、私ので。
私はミア先輩のなんだから。
それじゃあダメ……?
違うよね。
そうじゃなきゃ私は嫌だよ、先輩。