【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
「まあ、見たところ君のことは気に入ってるんじゃねーの?」
「ーーッ!?」
「それじゃあ、」
「まっ、待ってください!!」
私のことなんて興味なさそうに、帰ろうとする斉藤先輩のシャツの裾を掴む。
またもや引き止められた事に驚いて、先輩は不思議そうに振り変える。
今この場で二人。
こんなチャンス、2度とない。
逃しては……いけない!!
「みっ、ミア先輩が私のこと気に入ってるとか、そんなことはどうでもいいんです……!」
「お……おう?」
「だって私、斉藤先輩のことが好きだから……っ!!」
勢いに任せるしかなかった。
こんな所で告白なんて、色気も何もあったもんじゃない。
なにより部活生の声が大きすぎて、掻き消されるから、それだけはちょっと好都合。
だけど斉藤先輩の眉は下がっていて。
私の告白なんて信じられないと、言いたげだった。
それもそのはず。
昼休みにミア先輩と、あれだけ密着してたら
勘違いされないわけがない。
でも違いますよ先輩。
あれはミア先輩が私をからかって、面白がってるだけですから……!