【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。








「まあ、見たところ君のことは気に入ってるんじゃねーの?」


「ーーッ!?」


「それじゃあ、」


「まっ、待ってください!!」


私のことなんて興味なさそうに、帰ろうとする斉藤先輩のシャツの裾を掴む。


またもや引き止められた事に驚いて、先輩は不思議そうに振り変える。



今この場で二人。

こんなチャンス、2度とない。


逃しては……いけない!!




「みっ、ミア先輩が私のこと気に入ってるとか、そんなことはどうでもいいんです……!」


「お……おう?」


「だって私、斉藤先輩のことが好きだから……っ!!」



勢いに任せるしかなかった。


こんな所で告白なんて、色気も何もあったもんじゃない。

なにより部活生の声が大きすぎて、掻き消されるから、それだけはちょっと好都合。



だけど斉藤先輩の眉は下がっていて。
私の告白なんて信じられないと、言いたげだった。


それもそのはず。


昼休みにミア先輩と、あれだけ密着してたら
勘違いされないわけがない。


でも違いますよ先輩。


あれはミア先輩が私をからかって、面白がってるだけですから……!



< 30 / 309 >

この作品をシェア

pagetop