【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
◇
次の日
気分の空模様は曇りのち雨。
昨日のことを思い出すと
沈んだり、悔しくて泣いたりを繰り返していた。
「詩、いい加減泣き止みなよー。
今日斉藤先輩と放課後デートなんでしょ?」
生徒指導の先生に、真っ赤なネイルの件で朝から怒られていたまい実ちゃんが懲りもせず。
上手く濡れた爪を愛おしそうに撫でながら、机に伏せている私に言う。
「もうやだ、なんでこんな気持ちでデートしなきゃなんないの……」
「そりゃああんたが、あの色気王子を怒らせるからでしょ。
あんたくらいよ?王子に媚びない女」
「色気王子って……なに?」
「ミア先輩のことに決まってんじゃーん」
「でしょうね。」