【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
「つか、斉藤から話し聞かされたときにドン引きしたわ。
今時ラブレターってな?」
「初対面の子にそれやられると怖いわ。」
斉藤先輩の友達二人が、イスの背もたれに全体重を預け、下品な笑い声を交えながら言う。
私に聞かれてるとも知らないで、その後の会話はひどかった。
一番信じられなかったのは、斉藤先輩の行動だ。
私が書いたラブレターの中身を友達の前で読み上げ、大笑いしている。
引き戸の窓からすべてが見える、斉藤先輩の本性。
斉藤先輩と一緒になって私をバカにする、友達の性格の悪さ。
くしゃくしゃになったラブレターを見て、斉藤先輩がどれだけ雑に扱ってたかが一目でわかった。
あんなに一生懸命書いたのに……。
そんな思いすらも否定して、友達と一緒に笑ってる斉藤先輩なんか全然かっこよくない。
ミア先輩が言っていた。
『知らないと痛い目みるよ』って言葉は、そういうことだったんだ。