【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
「お嬢さん。俺を呼び出すなんて、結構大胆なんだね」
下を向いていた私を、呑み込んだ影。
低い声は、脳天にまで響いている。
隠しもしない雑草を踏む音は、やけに私を期待させる。
先輩がキタ。やっと来た。
やばい、完全に諦めてたせいで。
まさか今更来てくれるなんて思ってもみなかったから、いきなりすぎて顔を上げられない。
「ラブレターありがとう」
「せっ……!」
『ありがとう』なんて言われちゃ、誰だってその先を期待してしまう。
さっきとは打って変わって、もうこれ告白成功なんじゃない!?って。
1人で盛り上がっていた心は、私の顔をあげた。
すると。
「やっぱ天沢ちゃん。
斉藤より、俺のことが好きなんじゃん」
目の前にいたのは、私の好きな先輩……ではく。
意地悪な顔して笑っている、ミア先輩だった。