【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
「なんでミア先輩がここに……!?」
「これなーんだ」
ミア先輩が親指と人差し指でつまんでいる、ハートのシール付き封筒を、ピラっと私に見せてくる。
それは紛れもない、私が先輩にあてて書いた正真正銘のラブレターだ。
「なっ、なんでミア先輩がそれ持ってるんですか…っ」
「俺の靴場に入ってたよ~。
やっぱり俺に乗り換えちゃった?
昨日運命的な出会いを果たしたもんね、俺ら」
「ど、こ、が!!」
ただでさえラブレター入れてるとこ、見られて恥ずかしいのに……。
間違えるってどういうこと!?
一昨日あれだけ確認したのに……通りで先輩が来ないわけだ。
私ってばほんとバカなんだから。
「それ返してください」
ミア先輩の前で手を差し出す。
ミア先輩は口角は上げているのに、目が笑っていない、おかしな人だ。
これ以上関わったら、なにか取り返しのつかない事になっちゃうんじゃないかって。
私のバクバクとうるさい心臓は、そう予感している。