そのアトリエは溺愛の檻
「好きだよ百音。ずっと出会えるのを待ってた。俺を見てくれるのを待ってた」

「重秋さ、苦しい、です……」


「ごめん、嬉しすぎて制御できない。今すぐ百音をベッドに連れて行きたいんだけど。百音が仕事熱心なのは知ってるけど、今日だけ仕事の話は後でもいい?」


自分の最大限の魅力を引き出して、私を誘惑する。そんなことしなくても、もう私の心は彼のものなのに。


「明日の朝でいいです。だからそれまで抱きしめていてください」



その瞬間、彼に抱きかかえられ、寝室へ連れて行かれた。


大きなベッドの上にゆっくりと降ろされ、唇が重ねられた。ゆっくりと体重がかかり、キスも深くなっていく。

肌の上を彼の長い指が滑り、触れたところが熱くなっていく。



このたくましい腕に抱かれるのは二回目だけど、あの最初の金曜日よりもずっと濃厚で、充実感に満ち溢れた幸せな時間だった。
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