はちみつ・lover
日野が私の言葉に激怒する。空気を察した

のか美人が割って入ってきた。

「早く、二人ともさっさと逃げて」

美人がこっちに向かってウインクで合図して

くる。私は倉持くんの手を取るとその場か

ら走り去った。


「はあっ、はあっ・・・」


私達は逃げるように部屋へ帰った。お互い

が脱力して玄関にへたり込む。目が合うと

思わず笑顔が零れた。

「それにしても、あいつとキスしてたのは残

念だったなぁ」

スッと彼の顔が近づいて来る。寸止めなの

がもどかしくなった。

「ほんとにごめんなさい。もう二度とあん

な事しないから」

「じゃあ・・・俺だけのものになる覚悟、

出来てます?」

「・・・うん」

私はどうかしていた。もう二度と、彼以外を

見たりしない。彼にしか触らせない。絶対

絶対!

「・・・良く出来ました」

彼の焦らした唇が、ようやく私の唇に触れ

る。物足りなくて甘えれば更に激しくキス

された。
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