Lingerie



それにね、俺がしたかったのもあるけど、

「抱きしめて欲しい」

「っ……」

「そう…おねだりされてるような気がしたんですよ。ミモリさんの視線に」

「っ…そんな筈ないで…」

「じゃあ、俺が抱きしめたかった。それが理由なら大人しく抱かれて寝てくれますよね?俺、甘えっ子なので」

「っ……仕方ないから…いいわよ」

「じゃあ…ミモリさんの腕も俺の体にください」

「っ……」

ああ、本当…、無茶苦茶可愛い。

素直じゃなくて無理矢理引き出してやらなきゃ甘えられなくて、可愛くなくて、だからこそ…物凄く可愛い。

込み上げてきたどうしようもない感情を少しでも消化させるように耳元に口づけると『早く』と囁き耳朶を食む。

そんな刺激に『ひゃっ』なんて声を漏らして身を竦める反応には……俺がヤバい。

いちいち反応が可愛すぎるだろ。

これは……自分にもしっぺ返し半端ない不毛な関係で距離間だと改めて身に染みた瞬間。


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