Lingerie




本当に感情の決壊であったのだろう。

心に浮上するままを吐きだして、彼女の中では完結されているらしい言葉の羅列。

それでもイマイチ俺には伝わらないととりあえず様子を伺うように見守っていると。

「誰でも良かったのっ、」

知ってるけど。

「たまたま、九条君が都合よく居ただけ」

そうなんだろうな

「別に『好き』だなんて感情はおまけで良かった。適当に寂しさ埋めて傍に居てくれるならいくらでも快楽目的の為に体も許すつもりだった。嘘でもいい、適当に満たされればそれでよかったのっ」

いや、別に宣言されなくても分かってた事ばっかだけど?

それこそ『今更』だと俺の方が感じる。

でも彼女からしたら決死の醜態の告白だったんだろう。

まるでこれで終わりだと言わんばかりの彼女の勢いは止まらず、

「嘘つき、」

「……嘘つき?」

「く、九条君なんか好きになると思ってなかった。好きになる筈なかった!こんなもっさくて誰に対しても横柄で口悪いし愛想ないし…」

「なんか物凄い言われようですけど、それ言いますか?ミモリさんが俺に、」

「なのに髪上げたらイケメンとか……爆ぜろ!私にだけ甘いとか厨二病かっ!」

「いや、別にイケメンは俺の意志の産物じゃないし、怒る場面でもないのに横柄な態度とか取らないでしょ?俺だって普通に嬉しければ笑うし好きな人には甘くもなりますけど、」

「そっれっ!本当にそれっ!」

「はぁ…もう、言いたい事言いだしきってください」

感情の爆発による吐露は吐き出しきるまで止まらないらしい。
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