Lingerie~after story~



「い、虐められてってどんな呪いよ」

「あわよくば破局してしまえって呪いよ。目の前で幸せひらひらされると鬱陶しいことなんのって、」

「酷くないっ!?はっ!!ってか、まさか親切に見せかけて本当はデートウケ悪い格好にしたんじゃないわよね!?」

「おだまり。言ったでしょ、あんたが似合わない服なんて作らないし、あんたの株落とす様な非情な事なんかしないわよ」

ああ、ほら、またチラリ…。

いつもの優しさの中に私が変に意識を働かせてしまう気配。

それでも、先程よりかはいつも寄りの姿に萎縮はせず、『どうだか』なんてワザとらしい疑惑の反応で締めとした。

だってほら、時間も時間だ。

今度こそ程よい時刻で、どちらが先かなんて問題は行き当たりばったりの運任せにしようと鞄を掴む。

その流れで鞄の中の携帯を取り出したのは無意識なる一般人の依存症というところだろう。

特別用は無いけれど何か変化は無いかとホーム画面を点灯させて、いつもであれば壁紙のスクリーンと各種アプリのコマンド画面。

なのに……。

物の見事に九条くんの不在着信。

えっ?と驚愕に染まりながら、まだまだ表示の続きそうな画面を下にスライドしていけば。

“ごめん!!急用でデート行けなくなった。帰るのも明日以降になると思う。本当にごめん!”

そんなLINEの時刻は15分前。

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