Lingerie~after story~
さすがにナンパ男もそそくさとその場を退散して、私もなんだかその気迫に怯んで一歩身を離すなんて間抜け行動をぶちかませば。
「ちょっと、何あんたまで引いてるのよ?」
「い、いや……なんか……イズミさんですよね?」
「あんた何言ってんの?こんな美人がそうそうゴロゴロと居ると思う?ってか、何はぐれてるのよ?振り返ったら全くついてきてないから神隠しにでもあったのかと思って焦ったじゃないのよ!」
「あ、いや……むしろそれ全部こっちの……」
セリフだったんだけど。
と続ける筈だった言葉を見事摘み取ったのは不意に指先に絡んできたイズミの手の熱だ。
へっ?と思った時にはしっかりとお互いの掌の熱が合わさっていて、さすがに驚愕に満ちてイズミを見上げれば、
「まったく、いい歳して手を繋いでなきゃ迷子になるとか……」
あ、……そっちですか。
そうですよね、そういう意味ですよね。
それを肯定するような呆れ全開の溜め息が身に染みます。
一瞬、もしやイズミなりにナンパを気にしてのイケメン対応かと思って、ほんの少しドキリとしたのに速攻での突き崩し。
女性扱いどころか子供扱い。
いや、別にイズミに今更女扱いされたいとも思わないんだけど……迷子って。
どんだけダメ女扱いされてるんだ私。なんて、自分でも自分に呆れ始めていたタイミング。