Lingerie~after story~



「まあ、私はドタキャンのおかげでこうして久しぶりにミモリと2人きりで飲めて楽しいし嬉しいわよ」

「それは……」

『勿論私も』と、続けようとした言葉は頬を撫でてきたイズミの指先に摘み取られて消えてしまった。

いや、正確には風で揺らめいていたおくれ毛を耳にかけ直してくれただけなんだけども。

その瞬間に対面したイズミの姿が妙に色めいていて、いつもと同じはずの笑みにいつも以上の色気を感じて変に緊張。

やっぱりこの席とか自分の服装のせいなのかな。

いつもと同じ飲み会である筈なのに至る所で過剰な意識をしてしまう。

一人自意識過剰で馬鹿みたいだ。と、そんな自分の感覚を振り払うように静かに立ち上がると、

「ちょっと……化粧直しに、」

「ええ、行ってらっしゃい。行ってる間に新しいお酒頼んでおきましょうか?カクテルでも飲む?」

「あ、うん……じゃあ、適当に好きそうなもの見繕っておいてくれる?」

「了解よ」

どこまで……どこまでイケメンなんだろうなこの男。

なのに口調はおネエなんだもんな、本当。

今更だ。

こんなやり取りもいつもの事。

いつだってイケメン、イケメン思ってはいた癖に、改めて見たら思ってた以上のイケメン対応だった。

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