Lingerie~after story~



それに、『何?どうしたの?』なんて感覚で口元に弧を描いて振り返ったのに……。

「……言いなさい」

「イズミ?何…」

「言え、」

「っ……」

「本当、作り笑いとか才能ないからやめろっ。目が泣いてるのに口元の笑いで誤魔化されてやれるわけねえだろ」

「っ~~~」

ああ……本当だ……。

指摘され気づかされてしまえば更に決壊。

ポロポロと頬に涙が伝うたびに下手くそな口元もそれに合わせた形になって崩れ、さすがに見られるのは居た堪れなく手でを覆って下を向いてしまう。

「……ミモリ、」

「っ………く…九条くんって……お姉さんか妹って……」

「………大体察したわ。……あの馬鹿…」

「…………」

「…………勘違いよ。…なんて、気休めの言葉なんて言えないわ。私は状況を見てないし、それにあいつに女の兄妹がいないの知ってるもの」

うん、そうだよね。

私も気休めの言葉が欲しいわけじゃない。

だって、私ははっきりと見てきたんだもの。

そして、あれが姉妹やなんかでないと言うのなら……、

「………っ………私の……見た事ない九条くんだった」

「………」

「高そうなスーツ来て、髪もちゃんとセットされてて…………綺麗な女の人とキスしてた……」

「………ミモリ、」

「っ……どうしよ………なんか……私馬鹿みたいで…」

悲しいのか、悔しいのか、恥ずかしいのか分からない。

全部の感情が入り混じって自分の中で渦巻いていて気持ち悪い。


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