Lingerie~after story~
何でイズミにこんな目を向けられているのか分からない。
何で食いつかれるように口づけられているのかも。
冷静さが僅かばかりにも回帰した頭で咄嗟に離れようとした瞬間に逃がさぬように頭に手をまわされ口づけられた。
押し付けるだけの口づけであった筈が、驚愕に開いた唇から躊躇いもなく入り込んで絡んでくる舌の感触。
それに驚き身震いして、反射的に胸を押し返すのにそんな両手も逆にイズミの胸元で抑え込まれる。
こんなキスは……未経験だ。
如何に九条くんとのそれがまだまだ初歩的な練習段階であったのか身に染みる様な。
薄い布を取り払ってしまうだけでこんな神経を脅かすような熱っぽい感覚が全てを占めるなんて。
息……苦し…。
舌……舐めないで、吸わないで…。
……っ…食われそう……。
「____っはぁ、」
「………………言ったでしょ?」
「はっ…はあっ……イズ…」
「美味しそうなんだから……つまみ食いに気をつけろって」
『馬鹿ね』と言いたげに笑う姿は捕食者の妖しさと危険さ孕む本能的な物。
ご馳走を前に舌舐めずりして獲物を見下ろすような姿は生易しさなんてまるでない本能的な男の目だ。
それに警戒を抱こうとしたところで、
「なっ……んんんっ___イ…ズミ…」
「【俺】の場合………つまみ食いじゃなくて本食いになるけどな」
「っ___ふぁっ…やっ…んん___」
『ごめんね』なんて響きを形ばかりに響かされるも、すぐに遠慮なしに強引に重なってきた感触に相殺。