Lingerie~after story~




やはり見間違いではなかった。

そう確信してしまう彼の装いは先程と同じ品のいいスーツ姿。

その不機嫌を鮮明に見せつけにくるクリアな視界の髪型。

さっきまで違う女性にその意識を向けていた姿。

そんな事実を思い出してしまえば思わず苦痛に眉根を寄せそうになるも、それでも今こうして自分の目の前にいるという事実が相殺しにもくる。

何で……だって……あの人は?

「何で……何でここ……」

「本当…何でこんなとこにいるかな。人の留守にコレ都合良しってオカマとデートとか……どんだけ浮気性だよミモリさん」

あ……、

もうね、センチメンタルとか被害妄想とかどっか逃げ腰の自分がこの超皮肉った悪態で粉々に散ったのを感じる。

その瞬間に入り込んだのは今までよく顔を出さなかったなと言える憤りの感情だ。

それも一瞬での沸点越え。

だって、あなた……。

あなたがそれを言いますか?

自分の事を棚に上げて浮気性とか言い腐った!?

そんな憤りはあからさまにワナワナと体を震わせ体全体に現れていたらしく。

「何そのその反抗的な顔。またお得意の逆切れ?」

そんな私への態度の指摘もどこまでも感じ悪くだ。

お得意の逆切れって……。

「何が……逆切れ……」

「はっ?何?」

「っ……浮気性は……どっちだって言うのよ!!この浮気男っ!!」

「はあっ?!」

さすがの感情爆発。

だって、さすがにあんまりな言い分の悪態じゃないか。

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