Lingerie~after story~
こちらとしてはどんな言い訳をぶつけてくるのかと身構えていたわけだからひたすらに困惑する。
変化球すぎてその意図が読み取れないと、間抜けにも口を半開きにまったく悪びれた様子のない九条くんを見つめてしまう。
ああ、それでも……もしや……。
「……っていうか……場所変えるべきだな。こんな金曜のカップルシートで騒いで喚いてたら迷惑極まりないし。……2人ですべき話なんでしょ?」
さすがに感じの悪さの減少。
それでもまだ僅かに不愉快の表情を残しつつ、冷静な口調でそんな提案をして上を見上げてくる。
確かにこのホテルには屋上スペースがあって、この場所よりかは話しやすいかもしれない。
移動しようと言う彼の申し出には大いに賛成であるけれど……。
チラリと視線を走らせたのはソファでワインを煽りながらこの展開を見守っていたイズミで、私と視線を絡めるとにっこり笑い。
「私はいつでも乗り換えOKよ。九条に泣かされたら戻ってらっしゃい。ホテルの部屋でさっきの続きしてあげる」
「っ……」
さすがに……反応を避けられない濃密な記憶。
最後の一言と妖艶な笑みで一瞬にして先程の記憶が浮上して、そんな記憶が口内にまで至ってくるから堪らない。