Lingerie~after story~
この期に及んで浮気とか言うか!?
だからどこぞの女と浮気してたのはそっちでしょ!!?
「さっきから何かにつけて浮気浮気って………、だから、浮気してたのはそっちでしょ!?」
「……」
火がついてしまえばだ……連なった爆弾は連鎖反応で次から次へと……。
彼の無言とどこまでも焦りも動揺も見せない開き直ったような姿さえ更なる爆発を誘発する要素でしかない。
「そんな大人ぶってシレッと開き直ってるけどね、私ははっきりくっきりこの目で見たの!九条くんがお人形みたいに綺麗な女の人と…キスしてたとこ」
「……」
「私との約束はドタキャンしておいて……何で急用だった方のあの人の為にそんな恰好してるの!?何そのスーツ!髪型!全っ然っ、九条くんらしくなくて似合わない!!」
「……」
「もう、みっともなくて嫌気さしてるよねっ、こんな私だもんねっ!?余裕はないし大人になれないし、すぐにこうやって被害妄想でヒステリックで……。違うっ……被害妄想じゃなくて実際に見ちゃったんだけど……、でもっ…」
「……」
ああ、支離滅裂。
憤りの勢いは最初ばかり、憤りによって浮かんでしまった悔し涙が最悪な感じに余計な悲哀を引き起こしてしまって。
それを押し隠そうとせんばかりに声を荒げるから余計にヒステリックな自分に成り得てしまって。
なんて醜態だろうか。
不満を弾けば弾く程情けなくて、理想とする大人の姿から遠ざかる。
だから……九条くんにも見放されるのだろうか?