Lingerie~after story~
これは……カウントとして何回目のキスになるのか。
でも、今までのモノとは全然違う。
あんなもどかしい布地の阻みもなく、素直に得る感触は柔らかくて熱を孕む。
やっと……まともなキス。
そう言えるはずなのに……何で……。
「これが……ミモリさんの全部?」
「え……」
「ミモリさんの見せつけたかった……大人の在庫切れ?」
「っ………」
なんて……意地悪な誘導だろうか?
自分だってどこかいつも以上に恍惚としているくせに。
やっと得たまともな感触を『心地いい』と目が語っている。
ああ、だからこそ?
私と一緒で……物足りない?
「……っ…ん____」
「っ____」
負けるもんか。と精一杯の負けず嫌いを表面に、浮上した羞恥心は何とか押し込んで再びつま先立ちで彼の唇に押し重ねる。
今度は押し付けるだけのようなものではなく、毎夜交わしてた様な動きと角度で啄んで。
これでどーだ?と確かめる様に目蓋を開けば、相変わらず試すような彼の上からの目線に笑われる。
こうした今までの時間、彼はあくまでも受け身の一方で、私からのキスがどれほどのものなのかと探るような不動の唇。
悔しかったらもっと煽れと言わんばかり。
本当は自分だって食らいつきたいって疼いてる癖に。
獰猛で本能的な獣の様な目で見つめているくせに。