Lingerie~after story~
「あらら、振られたわね」
「煩い」
嫌でも自分で体感しているのに追い打ちをかける様な突っ込みを入れて楽しむな!
どうにも消化できない不満を八つ当たりで発散しようと、意地の悪いイズミを睨みつけてアイスティーを一気飲み。
そんな私に堪えることなくクスクスと楽し気に笑う姿には苛立ちの解消どころか増幅。
そう、これなのだ。
こうなのだ。
ここ数日まともに顔を合わせられないどころか、こうして顔を合わせれば当然の様に隣に九条くんのお母さんがいて、当然の様に私との接触を避けるのだ。
まるで他人の様に。
恋愛なんて無縁だったし複雑な男心なんて知りませんよ。
知りませんけどねえ、そんなにキッチリカッチリ存在をチラつかせたくない程隠しておきたいんですか?私との関係。
そりゃ自慢できる物何も持ち合わせてないかもしれない私だけどさ……。
ああ、いけない。
ダークミモリンの本音が内側に零れて充満してしまう。
そう、色々と不満はあれど一番の不満と言うか複雑な葛藤はそこにあるような気がする。
どうしても……関係を隠しておきたいように感じてならないのだ。
お母さんに。
単なる息子としての羞恥心であると言われたらそれまでだけども、自虐的な私はどうしてもマイナスな思考しか出来ない性質で。
私に非があるのでは?と不安が過りやすいのだ。