Lingerie~after story~



「ねえ、」

「なあに?」

「自分の恋人って母親に紹介しにくいもの?」

「人それぞれじゃない?でもあんまりにも茶化して弄り倒してくる母親なら後々の面倒くささで紹介したくはないかもね」

「そういうモノ?」

「特に『九条』ってそう言う奴じゃない。他人に干渉されたくなくて、楽しみ一つにしても個人でとことんハマりこみたいタイプ?だから、あんたがグダグダ思い悩むようなくだらない理由じゃないと思うわよ」

「っ……もうさ、エスパーですか?そんなに私の思考って読みやすい?」

「顔に事細かく書いてあるのよ。耳なし芳一の如くね」

そんなバカな。

そこまで詳細に!?と、自分の頬に両手の熱を広げていると、ポンと頭に乗せられた手の感触が酷く優しい。

「あんたに非なんてないわよ。あるとしたらそのマイナス思考なところじゃない」

「っ……」

「結局のところ、」

「何?」

「あんたのビョーキは欲求不満よ」

「…………はっ!?」

「それに被害妄想を併発させるからどんどんと症状が悪化していくのよ」

「ちょっ…えっ…」

「『好き』と『寂しい』はいつだって連携連動よ。どんなにピットリ寄り添ってたって、人なんてすぐにその甘さに馴染んで物足りなくなるものなんだから」

「そ、それってなんか完治不能な難病ですって言われてるみたいなんだけど」

「そうよ。今更何言ってるのよ?」

えええっ、そんなさも当然の様に言い切りますか?


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