Lingerie~after story~
余裕がないと取っていいのか。
微睡んだ感覚でも刹那に捉えた彼の表情はどこまでも妖しくて危うくて。
扇情的な赤い舌を唇が重なるより早く覗かせたかと思うと、すぐに渇望するように口内に入り込ませて私の微々たる余裕を貪りにくる。
代わりに与えられるのは発熱の増発済。
息苦しいのに気持ちがいいとか……
「はぁっ……本当可愛い。ちょっと虐めれば自滅するとこも、俺にこんな風に従順なとこも、」
「んっ…はぁっ……くじょう…くんん___」
「___はっ……本当にイイ感じに俺好みに熟成していってて困るくらい。今もほら……気が付いてる?……フッ……すっごい物欲しそうな良い顔」
そんな指摘はキスの合間に。
まともに表情を捉えられない至近距離に、時々水色の眼光だけが魅惑的に鮮明だ。
綺麗で綺麗で、うっかり見惚れてしまう。
魅入ってしまう。
欲してしまう。
だから、きっと九条くんが言う通りなんだ……。
きっと、自分で見たら羞恥で卒倒しそうなくらいに物欲しそうな顔をしている。
もっともっと……触ってって…。
「ほら、触って見せてよ」
「……えっ…」
「俺を想像して触ってたんでしょ?……して見せてよ。もっとさ、俺に浸って良い感じに腐っていく様を見せつけてよ」
「っ___」
さすがに……さすがにだ……
さすがに……羞恥がまともな意識を刺激する。