Lingerie~after story~



私の言い訳など聞く気はない。

そんな意思を言葉より早く行動で示され、発しかけていた音は噛みつく様に重なってきた九条くんの唇に食われ始める。

歯列をなぞって舌を絡めとって。

何で……、何でこんな行為が逆上せる様な熱を引き起こすのだろう?

気を確かに挑み返したいと思うのに、彼の息や熱が口内に広がる程まともな感覚が沈下していく。

それに追い打ちをかける様に鼻孔を擽る九条くんの匂い。

なんか…良い匂い。

甘い…。

自分の好みを刺激しに来たそれすらも、今は思考をとろかす要素の一つで、いつの間にか抵抗も忘れ与えられる濃密な口づけに酔って微睡んでいた程。

「はぁっ……無自覚に浮気性で……無自覚に淫乱の気もある?」

「ふぁっ……いんら……て」

「さっきまでイズミのキスに善がってて、今度は俺にそんな顔しちゃうんだもんね」

「九条く…」

「だって、俺の事も好きだもんな?寧々」

「イ…ズミ、」

「いい加減自覚しなよ?」

自覚?

……何を?

「俺達には魔性なんだよミモリさんは……いや、寧々」

「っ___」

皮肉った毒っ気たっぷりの笑みにはゾクリと背筋に悪寒が走る。

それなのにすかさず与えられた口づけは畏怖を相殺させるほどに甘ったるくて情が強い。

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