Lingerie~after story~
なのに……どうやら、『それだけ』であったのは私だけらしい。
「っ~~~だから、無自覚に魔性だって言うんだよ【ミモリさん】」
「本っ当、どんだけ酷な無自覚さんかしらねえ【ミモリ】?」
「……へ?………あ…れ?……名前……呼んでくれないの?」
「「っ~~~~魔性!!」」
何で?だって…今まで好き勝手に名前で呼んでいたのはそっちじゃない。
それをこっちから要求したら魔性とか……わかんない。
分からないけど……。
「……キス……して?」
「っ……どっちに言ってるのさ、それ」
どっち?…って……。
問われた事に答えを求める思考をするより早く、すぐに唇に重なってきた九条くんのキスには体が震えた。
欲しいと自分からの欲求であったからか、重なった傍から逆に食らいつく様に押し重ねて舌を絡めてしまった。
甘い甘い甘い。
キスも匂いも。
「ん……くじょ……爽……」
「っ……名前呼ぶな、」
「だ…て……狡い……私も呼びたい……」
『寧々』って呼んだ癖に。
それこそ私を煽るように呼んで触って酔わせたくせに。
それより『もっと頂戴』と、欲求のままに舌の感触舐め合わせてチュチュッと吸い付いてまでしてしまう。