Lingerie~after story~
まあ、それもそうか。
言葉よりも早くはっきりと示された彼女の結論。
むしろ言葉なんかよりも強烈にその意思を感じて、揚げ足を取って言葉巧みに誤魔化す事すら出来ないのだ。
それを十分に理解して……
「……失恋祝いに一杯やるか?」
「それを言うならあんたの横恋慕成功祝杯じゃなくて?『浮気者』だなんてよく言うものだと思ったわよ」
「ミモリさんを浮気者に落としこんだのは俺だからか?」
「……分かってるんじゃない」
「分かってるよ。そんなの最初から分かっての上だ。ミモリさんが自覚なかっただけでお前とミモリさんが両想いだったって事」
傷心なんて知った事か。今更気遣うなんてするはずない。
申し訳ないとか同情の心なんて微塵も浮上させるもんか。
むしろこうなって万々歳だと、イズミにとっては嫌味な言い回しで失恋の痛手をいじくってやる。
それでも素直に言い負かされてくれる男でもなく、俺の嫌味はあっさりと笑い飛ばされ、むしろ逆に自分の黒さを指摘される。
そうだよ。
知らない筈がない。
気が付かない筈がない。
ミモリさんは頑なに恋愛感情とは違うと訴えていたけれど、傍から見れば……彼女に気がある俺から見れば一目瞭然。
正当に彼女に近づいてもすでに完成間近であったイズミとの関係に追いつけるはずもない。
こちらに意識が芽生えるより早く彼女はイズミのモノになっていただろう。