Lingerie~after story~
「一生懸命、手懐けて、見守って、甘やかしてしてあげたのに……薄情な子ね」
「………見守るんじゃなくて……抱きしめてやればよかったんだよ」
「……それがあんたの勝因?」
「勝因かどうかはともかく……、俺の知ってる彼女は最初から寂しがってたから。誰でもいいなんて自棄になるほど。……その自棄に、たまたま運よく出くわしこれ都合良しって利用した。それだけだよ」
勝因なんて言えるものじゃない。
何もかもその瞬間の歯車が上手く嚙み合っただけ。
俺だって、確実性があったわけじゃない。
どんなにこちらが距離を詰めようと躍起になっても、彼女の心が受け入れてくれない事の確立の方が大きかった筈だ。
彼女の都合にタイミングよく俺がハマった。
都合された。
それが勝因。
「お前に悪いなんて思わない、ミモリさんに悪いなんて思わない。欲しいモノを目の前にしてライバルの心中や距離に遠慮して譲るなんて誰がするもんか。ストイックに欲したもの勝ちだろ」
「ええ、そうよ。恋愛だって弱肉強食だもの。ただ……盲点だったのよ。ミモリの魅力は私が独占して隠していたつもりだったのに。この子の『可愛くなさ』に惚れ込む奇特は私だけだって油断してたのかもね」
「…今更、お前の寄り添い方にケチをつける気もない。ただ……ミモリさんが埋めたがっていた穴に俺の寄り添い方の方がピースとしてハマりやすかったんだよ」
本当に、どっちが選ばれてもおかしくないギリギリの勝敗だったんじゃないかと思う。
むしろ、本能的に結論を下したと言っても簡単に好意が薄れるわけじゃない。