Lingerie~after story~
まだまだ、鮮明に彼女の中に存在するであろう自覚してしまったその心。
自覚してしまったが故にきっと長く咲き続ける。
俺の隣に並んで、時折きっとそちらにも潤いを与えてしまう彼女であるんだろう。
だったら、
せめて、
早く枯れる様にと俺が彼女の意識を惹きつけよう。
脇見をする余裕もない程に。
「……さてと、そろそろ帰るわ私」
しばらく愛おし気に彼女の寝顔を見つめて不動であった姿が、不意に意識を切り替える様に息を吐きだすとゆっくり立ち上がって歩き出す。
リビングを横切り背中を向ける姿に引き止めようなんて意志はないけれど、
「お前、本当に何しに来たの?」
その疑問だけは何となく音として響かせ、去り際であった背中に投げかけ反応を伺う。
だってさ、
「本当に夜這いに来たとか口説くの目当てなら俺にわざわざ連絡しねえだろ」
「いや、先にこんなミモリの美味しそうな事態知ってたら連絡なんてしてなかったと思うわ」
「ぶっ殺すぞ」
「フッ、いつまでも一人にして寂しがらせておくのが悪いのよ」
「………待て、……もしかしてそれが理由か?」
まさか。
何の得があって?
そう思うのは俺の価値観からの視点の物言いだろう。