Lingerie~after story~
彼女の性格上素直に寂しいとか言える性質じゃない。
それを分かって、気が付いていながら、申し訳ないと思うも家を空けていた俺。
戻ったらどっぷり甘やかそうと、それで埋め合わせてもらおうと俺なりに事情ありきでその身を離していた。
きっとそんな俺の事情にまでどこまでも気を使って我慢して気丈に振舞って。
彼女の事だ、お得意の葛藤に苛まれ、どんどんと危うい自虐的な思考も浮上していた頃合いかもしれない。
そんな彼女を目の当たりにすればだ。
彼女にどこまでも甘くて世話焼きなこいつであるなら、こいつの愛情の在り方であるなら、条件反射でその不穏を癒そうとするんじゃないだろうか?
単純に、彼女の心情優先に一番の得策と思える方法で。
それが自分の恋路に不利益な事であっても。
そうだろうと、確信を持って見つめる姿は相も変わらずニヒルな笑みを浮かべる。
見る者によって肯否定どちらにも見え、ただの柔らかさであったり、どこまでも含みであったり。
決して本心を読ませることがないような笑みだと薄ら思った。
そんな刹那、
「………俺もな、お前の価値観には同意」
「……」
「ライバルの心情や事情に遠慮する性質じゃないし、恋愛でそれをする奴は馬鹿だと思うよ」
「だとしたら矛盾だろ?」
今まさにお前がしてるのは否定する方の行動だ。