Lingerie~after story~
そう、音にせずとも表情がそれを訴えてみせれば。
「そう言う価値観だけど………駄目だな。ミモリにだけはどうしても心情とか優先に動いちまうんだって」
「………」
「素直じゃないミモリの頼り所って役が恋愛に不利でもなんか…特別な気がして、甘やかしてやりたくなる。…理屈じゃないんだって」
ほんの少しの、自分の性質への呆れと誇りと。
理屈じゃない。
だからミモリさんも理屈じゃなく、こいつには最後に甘えてしまうんだな。
本能的に。
「じゃあ、本当に帰るから。あんた、せめてミモリが起きるまで居てあげなさいよ?」
「言われなくても」
「それから、私別に引き際綺麗に身を引いたつもりないから」
「……はっ!?」
「これからだって隙あらばミモリに言い寄って行くから気をつけなさぁい」
「ふざけんなっ!振られ男!」
「フフッ、伊達に長く片思いしてないわよ。一度や二度の失恋は失恋なんて言わないの」
「っ〜〜」
「むしろ、少しでも好意ある相手ならぐらつくってものじゃない。『ああ、この人はこんなにも想ってくれるんだ』って、」
「帰れっ、」
「フッ…おやすみ」
本当、咄嗟に掴んだクッションを投げつけてやろうかと思うも、ミモリさんの私物だしと思いとどまり舌打ちのみ響かせる。