Lingerie~after story~
そんな好意に素直にありがとうと心では浮かんだと言うのに、直前までの疎外感が子供じみた感じに自己主張してそれを阻んでしまった。
「別にいいのに。話盛り上がってたんじゃなかったの?」
「あらぁ、それでこんなふくれっ面?」
「別に普段からこんな顔だけど?イズミには私の普段がふくれっ面ってことね」
「フフッ、そんな嫌味も理由が明確すぎて可愛いだけよ?」
「どうぞご勝手に。都合の良い想像でそう思っておけば」
「ええ、是非そうするわ」
ああ、もう。
九条くんじゃないけど確かにイズミのこういうところは狡いしムカつく。
分かり切ってますと、どんな皮肉や悪態をついても子供の様にあしらわれて。
更にはフォローの様に優しく頭を撫でてくる。
ついつい、この頼れる兄貴肌…いや、姉貴肌に甘えてしまいたくなるから困ったもんだ。
素直に言いだせない私を汲んで、言葉にせずとも行動を起こしてくれる。
そんな優しさに漬け込むように甘えてはいけないと思うのに、イズミの方がむしろ甘えに来なさいと促しているようで。
そう思ってしまえばいくら可愛くない私でも意地を張り続けるのも限度がある。
「……九条くんは?」
「ん?今お風呂洗いに行ったわよ」
「そ……」
道理で……嫉妬全開な狂気が飛んでこないわけだと安心と同時に……何で……物足りないとか…。