Lingerie~after story~
Side ミモリ
あー、なんか色々と気怠い。
視覚に光を取り込むより早く、うっすら浮上した意識が真っ先に感じたのは自分の不調だ。
何かしたっけ?
何をしたっけ?
眉根を寄せながら身を捩った瞬間に、それを緩和させる様にフワリと香る甘い匂い。
あれ?…この匂いどこかで。
虚ろに働いた嗅覚に反応してしまえば、まだどこか重い目蓋でも開けてしまうもので…、
「っ……」
「………」
「………」
「………」
「……おは……よぉぉぉえぅぅ!!?」
「フッ、おはよ。良かった、起き抜けその赤面反応って事は嫌でも気持ち良い記憶も急浮上って感じ?【寧々】さん」
「っ…!!!」
ふ、浮上も浮上!!
その浮上の勢いでどっか遠くまで飛ばされてしまいたい!
そのくらいに目覚め一発で羞恥の底に沈み数時間前の自分を撃ち殺したくなる。
目蓋を開けばその瞬間を待ちわびて居た様にまっすぐに見つめて来ている綺麗な宝石の目に対峙して。
いつみても綺麗だ。なんて、彼の存在感に安堵した程。
九条くんだ。
久しぶりに九条君が隣にいる目覚めだ。
そんな感傷に浸れたのは一瞬の事、すぐに追いついて来たのは彼が隣にいるに至った数時間前の記憶。