Lingerie~after story~
そんな私は最早読み取るまでもないと、完全に最初から弄りに来ている九条くんの笑みに追い打ちをかけられる。
敢えて名前まで呼ばれてしまえばだ、堪えきれる筈もなく咄嗟に赤面した顔を隠そうと両手が動いたのに、
「っ!!?」
「どうしたの?ね・ね・さん?」
「っ〜〜後生です、この手を離していただけませんか?九条さま」
「あれ?爽って呼んでくれないの?」
「っ〜〜!!性悪っ!!!」
最早半泣きだ。
顔も隠させて貰えない、両手首をガッチリと彼に掴まれてのこんな状況では逃げ出すなんてまず無理だ。
結果、自分を焼き殺さんばかりの熱に苛まれて呼吸すら苦しく感じて来たくらいに。
どうしよう。
本当にキツイ。
あんなに待ち望んだ九条くんとの時間なのに。
うんと甘えて縋ってみようかなんて、らしくもない事までも考えていたのに。
こんな羞恥に沈んでしまったら素直さなんてどう引き起こされようか。
そんな私の厄介な複雑さを九条くんだって知っている癖に、なんでこんな意地わ…___、
「…なんて、冗談」
「っ……」
クスリと耳に響いた音は……、視界に捉えた笑みもだ。