Lingerie~after story~
そんな後ろ姿に躊躇いながらも指先を伸ばし、スルリと腕を絡めると彼の腹部で自分の指先同士を対面させる。
肩甲骨のあたりに頬を寄せ、ゆっくりと体の密度を増してしまえばその欲求が無意識に唇から零れ落ちた。
「……触っても…いい?」
「……いいよ。………昨夜虐めすぎた仕返し……していいよ」
どこまでも今日の彼は甘く寛大だ。
まだ躊躇いを見せる私を逆に促して、私の手を柔らかく掴むとシャツの裾から覗く肌に触れさせてくる。
まるで『ここからどうぞ』と誘導する様に。
九条くんの……熱だ。
羞恥も未だ健在とはいえ、触れてしまえば本能が誘われる。
欲したままに、触れた肌に指先を這わせ、まだ足りないと肌熱を貪るように滑らせていく。
そう……細いのに筋肉はあるの。
腹筋も触ってみると程々の凹凸で区切られていて、思わず確かめる様にその線をなぞってしまう。
「っ……擽ったい」
「……我慢…して?」
「フッ……意地悪だね」
「仕返ししていいって言ったのは九条くんだもん」
「ん、……していいよ」
言われなくても。
触れる感触が気持ち良すぎて、私だけが許される事だと思うとどこか変に優越的で。
私だけの……九条くんで。