Lingerie~after story~
「………私だけ、」
「……ん?……何?」
「…………私だけの、」
「……寧々さん?」
「……………ごめん、………困らせたい」
「………」
「………私だけの……九条くんがもっと欲しい」
「っ………」
なんて我儘で貪欲なのか。
もう充分にそんな彼を与えられているのに。
これでもかと愛情を示され、自分からもこうして触れているのに。
もっともっと欲しがれと、初めて対面する心の自分が性質の悪い煽りをかける。
そうして欲に素直に彼に触れれば、いつもより余裕のない姿を返される。
熱っぽい表情、息遣い、さっきより早くなった心音。
それを一つ一つ得る程に自分の欲が増してもっともっと性質が悪くなる。
指先だけじゃ足りない、掌だけじゃ足りない、腕二本じゃ足りない。
そう感じてしまえば服の上から肩甲骨に口づけ食んでまでしてしまう。
「っ……寧々さ…」
「ゴメンね……ゴメン、」
我儘でゴメン、貪欲でゴメン。
絶対に困らせるような、呆れる様な自分の醜態よね?
でも、自分じゃ制御できない程ストッパーが壊れてしまっていて。
なんで壊れたかと言えば、九条くんが熱で溶かしきってくれたからで……、
「九条くんのせいなんだから、」
「っ……」
そんな言いがかりは彼の首の裏に唇を掠めさせながら。