Lingerie~after story~
それを肯定するようにだ…。
「っ……ヤバ……」
「…九条…くん?」
「………止まらなくなりそう」
抑制するように…か。
それまで貪欲に貪っていた唇を離し、苦悶の表情で息を吐く姿は妙に愛おしい。
沸騰しかけていた熱を冷ます様に、ゆっくりと息を吐きだし制止する彼は逆にどこか色気を孕んでいて誘惑的に感じてしまった。
なんだか……甘そうで……美味しそうで…。
気が付けば、自分から離れていた顔の距離を埋め、下から貪るように唇を重ねてしまっていて。
「……っ……やめないで、」
「っ……寧々さんの……馬鹿」
そんな一言だ。
お互い。
その響きがスイッチの様に、次の瞬間には浮かべていた頭はベッドに逆戻りで、首筋に彼の息を感じさせられながら肌を啄まれる。
体を這う手の感触が毎夜与えられていたそれとは異なり、遠慮も躊躇いもなく熱を上げる様に這い動くことには自然と熱っぽい声が口から零れた。
「あ……んん…」
「っ…寧々さ___」
そのまま、欲求のままに…。
多分、阻む物が無ければそう言う踏み込んだ時間になったであろう。
それでも、まさにこのタイミングを見計らったように、彼を鎮静させるようになり響いたのは携帯の呼び出し音だ。
1コールでお互いに動きを止めて、2コール目では九条くんの目に理性が戻り、3コール目には苦々しい表情で『ゴメン』と私の頬に口づけて、4コール目には携帯をタップし耳に当てていた。