Lingerie~after story~
そんな私を見つめながら苦笑いで頭を掻く彼が抑揚のない声を響かせながら再び携帯に視線を走らせると、
「あ~……その、俺ちょっとこれから…」
「あ、お母さん?」
「ん、今日日本発つ予定でさ。本当は空港まで送っていく予定だったんだけど……」
「っ……って事は、この時間にここに居たらまずかったんじゃ?」
「んー……うん……あ、でも、それはタクシー呼んだから大丈夫みたい」
「ぜ、全力で本当にごめんなさいぃぃぃ」
「いや、そもそも俺を呼び出した馬鹿はイズミだから」
ああっ、そう言えばイズミの姿が無かった!!
今更過ぎるそんな状況に気が付いたところで、今意識が走るのはどうしても九条くんの事情の方だ。
呼び出したのがイズミにしても彼が帰らなかったのは多分私の心中を思って。
彼の自己判断とはいえ原因が私であるなら本当に悪い事をしてしまったと思う。
九条くんにも、お母さんにも。
……と、いうか…お母さん帰っちゃうんだ…。
私……まともに挨拶も出来てないのに…。
「…って、事だから。…俺ちょっと支度して空港行って…」
「私も行ったらダメ?」
「………へっ?」
「だから……私も……九条くんのお母さんのお見送りに行っ…」
「ダメ」
「即答!!?」
「だって、会わせたくねえんだもん」
「っ!!!?」
しょ、衝撃だ。
なんか色々とショックすぎて目が回りそうだよ九条くん。