Lingerie~after story~



九条くんに発していたはずの言葉がいつの間にか心の内側とリンクしてしまっていて。

ずっとしまい込んでいた感情が溢れて我を忘れかけて自虐的にな自分が浮上していた。

そんな私を気つかせてくれたのは頬を包み混んできた手の熱と、冷静な黒と水色の双眸だ。

「……ずっとさ、寧々さんの素直じゃないとこに違和感を感じてたんだよね。なんか根が深そうで、自分が非があるって思い込むところも、」

「っ……ごめ…」

「ほら、すぐに謝る、」

「っ………」

うっかりだ。

その指摘にさえ『ごめん』と弾きそうになったけれど、なんとか口内に留めるとゴクリと飲み込んだ。

そんな私の全てを理解しているかのように、頬を優しく撫でた姿が、意識を切り替えるように一息つくと。

「……着替えて、」

「……へっ?」

「シャツにパンツでいいから、時間ないし」

一体何事?なんて呆ける私は間抜けなのか。

つい数分前に自分が望んだことであると言うのに。

それでも、すっかり自分の要求は頭から飛んでしまっていて、ただ九条くんに急かされるまま簡単な身支度を済ますと連れ出された。

そのまま、どうやら九条くんが乗って来たらしいバイクに促され、困惑のまま後部席に跨り彼の背中へと身を寄せる。

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