Lingerie~after story~
だって、新婚旅行だよ?
『婚』だよ!?
その文字が付いちゃうってさ…、
「ああ、安心して。プロポーズは改めてするから」
「っ!!!?待って!なんか色々と待って!?な、何?私と九条くん結婚するの!?」
「何?寧々さんはいずれ別れる気満々につきあってたわけ?」
「いやいやいや、決してそう言う事じゃないんだけど、」
でも、まだ結婚とかそういう先に飛んだ事を全く考えていなかったからパンチがデカいと言うのか。
しかも、こんな場所で、色気もなければ自分の格好も様にならない。
唯一絵になるのは空港の滑走路を背に、髪を靡かせ整った顔をこちらに向けている九条くんだろうか。
この人と…結婚とか……。
うわぁ……、
「……なんか……贅沢すぎて……、つきあった…ばっかだし…、それに…」
「ん?」
「………ウチ……ちょっと面倒なのよね。祖父が厳格って言うのかな。しきたりとか流儀とか厳しくて、」
本当に、厳しくて…。
困ってるのよ。と意味もなく首に手を当てながら浮かべた笑みは不自然ではないだろうか?
こうして言葉の端に、僅かに思い出させることすら変に緊張する。
その位に私の中では存在も大きければ発せられる言葉は絶対で。
「……それが、さっきの寧々さんと関係する?」
「………えっ?」
「……どこか……自虐的になっちゃう癖に関係してるのかなって」
「…………」
関係……してるだろうね。
大いに関係している。