Lingerie~after story~
確信を持った九条くんの問いかけには力なく笑って見せるしかない。
だってその通りなのだ。
「……私は劣等生だから」
「………」
「祖父の期待に添えない劣等生なの。その点、姉はねどこまでも優秀、才色兼備で祖父の自慢で」
「お姉さんいるんだ」
「うん。2つ上のね。…私だってね、期待に応えようとしてるのよ。でも、どうしても緊張するの。それなりに努力するのに一度の失敗で自分の印象の価値は下がっていく。その都度の反応がトラウマに焼き付いて……また失敗したらなんて不安が更に自分を追い詰めて……。そんな中で姉だけはどんどんとその価値が高まって輝いていくの」
「………」
「………『お前は何で、』『お前はどうして、』それが…祖父の私への口癖で、言われる度に自分が悪いんだって意識が出来上がっていくの」
「それ……ご両親は?」
「………居ない。……私の両親……私が子供の頃に交通事故に巻き込まれて亡くなってるから」
「……」
「だから……祖父の存在が絶対だったのよね」
あの存在に気に入られようと、認めてもらおうと、好かれようと子供ながらに躍起であった。
姉に向ける柔和な笑みを自分にも向けてほしいと。