Lingerie~after story~




首筋を這って鎖骨を滑ってネグリジェからほんの僅か覗く胸の山に熱を落されて。

「あっ……あ……はぁっ……」

決して大きくではない、吐息にほんのりと混ぜ込む程度のか細い声を漏らしてしまうと、何故かどこか満足気な彼の息遣いを胸元で感じる。

腹部がジワリと熱くなる感覚を得たとほぼ同時、ぴったりと寄せられた彼の体でもこの時間の濃密さを感じ取って熱の割増だ。

欲情している……お互い様だけど。

好きすぎて……欲しすぎて限界だと言葉より早く強くお互いの体が正直に訴えていると感じた刹那だ。

「………寧々、」

「っ………ん、」

耳元に寄せられた唇から熱い息と一緒に吹き込まれた自分の名前。

それにゾクリと感じ、肩を竦めながらも反応を音で示すと、

「……生理。………それ終わったら………しよっか」

「っ………」

「………欲しくて……限界だし。…………欲しいでしょ?」

「っ____」

耳から溶ける。

どこか余裕のない声音で熱を込めて弾かれた誘いに目が眩んで熱い息を吐きだしてしまった。

そんな私を確かめる様に覗き込んできた顔もその目もポーカーフェイスなんて感じられない。

その言葉のままにただ純粋に私を渇望していて、そんなまっすぐな申し出にさすがに屈強な私の厄介な性質だって引っ込むというもの。

だって……九条くんの言う通りだもの。



『欲しい』



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