Lingerie~after story~
あり得ないわ!!と、口をパクパクさせ今まで抱きついてた体を思いっきり突っ張ると、至極愉快そうにクックッと喉を鳴らして笑う姿と対峙する。
「……九条くん、」
「ゴメン、ゴメン。ついついその時まで我慢できなくて虐めちゃった」
「子供ですか?」
「ここまで紳士的に耐えてきた大人ですよ?」
おおう、それを言われてしまうと言い返せる言葉が浮かばない。
見事押し黙りキュッと唇を噛みしめてしまえば、今度は砕けた笑みで『あははっ』と笑われ頭をクシャリと撫でられた。
その笑み一つで全てを流してしまうんだから、私はどこまで単純なのか。
「とにかく……時間もアレだし食事にしよっか?貧血にならないように寧々さんもちゃんと食べて」
狡いな。
どんな意地悪を言っても、悪魔な顔を見せても、最終的にはどこまでも優しくて甘い姿で私を労わりにくるんだもん。
敵わない。
そんな白旗を心の内側ではためかせ、彼の背を見てひっそりと音もなく告げるのだ。
『覚悟……決めておくから』