Lingerie~after story~
どうしようか?
なんか非常に気まずいのと、やりにくいのと、調子が狂うのと。
3人でグラスを手にアルコールを煽ってどれほどか。
一本のスパークリングワインなどそれこそ一瞬でなくなり、ストックしてあった他の瓶まで開栓して目の前には空き瓶が2本半と言うところか。
決してにこやかで和気あいあいという感じではなく、やはり何かとイズミの弄りに九条くんが反応して呆れての時間。
まあ緊迫したような展開になっていないだけ和気あいあいだったと言えるのだろうけど。
それにしてもだ……なんかおかしいのだ。
どうもしっくりこない。
さっきからそんな違和感を感じながらチラリチラリと盗み見るのは九条くんの姿で、邪魔な前髪はさすがに掻き揚げられてピンで留められている。
つまりはいつもは隠されている綺麗な顔立ちのお披露目。
イズミもいるのに。とほんの少し疼く不満らしき感情は心の狭い独占欲ってやつだろうか?
そんな自分に呆れる事も問題ではあるけれど、今私が感じている違和感と言うのは、
「あら、もうこんな時間。私お風呂頂いていいかしら?」
「いいけど、飲んだ後で大丈夫?明日の朝にシャワー浴びるとか、」
「いっそ風呂で逆上せて逝ってくれ」
「九条くん!やめてよ。ウチのお風呂で死なれても困る!」
「あらあ、そういう現実的な問題?私が死んだら悲しいとかいう心配じゃないのね」
『酷いわあ』なんてわざとらしい嘆きを名残に、クスクスと笑いながら浴室に向かった姿を静かに見送って、特別意識もなく自分の視線も元の位置へと戻していった。