Lingerie~after story~
そうして、直面する事態にどうしようかと頭を悩ませることになる。
九条くんと久方ぶりな2人きりの瞬間。
そう言えばここまでの時間かなり彼の遺憾を買っている筈なのだ。
この隙にその溜めまくったツケが回ってくるのではないだろうか?とそれなりに緊張して自分のグラスのワインをちびちびと口に運ぶのに。
あれ……なんか……無言。
今か今かと構えているというのに予想したような声音も響かなければ動きもない。
どういう事ださりげなく他所に逃していた視線を緩々と戻してみれば、
「っ!!」
思いっきり目が合った!!
ってか、…えっ?何?
まさか、ずっとこうやって見てましたのこと?
視界に捉えた彼は特別不機嫌な表情を向けてはいない。
いつもと何ら変わらないさらりとした無表情。
グラス片手にソファに寄りかかっていて、それでもその視線は全くブレることなく私を捕らえるように見つめていたのだ。
「……あの…」
「ん、」
「………何?」
「理由なきゃ見つめてちゃダメ?」
「ダメっていうか……理由があってくれた方がなんて言うかソワソワしな…」
「好きだから」
「っ……」
確かに理由だ。
理由だけどもさ……なんかますます落ち着かないんですけど。