Lingerie~after story~



気にするな。と表情や声音が告げに来ている。

それを感じ取ってこれ以上謝罪を口にするのはそれこそ無粋で無作法になるのであろう。

私がどんなに引け目を感じようが徳嶺さんはその時間を楽しいモノだと示したのだ。

だとすれば、私が今示すべきは、

「……私も……楽しかったです」

素直な…感情だろう。

緊張がなくなったと言ったら嘘になる。

今だってこんな風に接していいのか躊躇う程。

それでも、

「……久しぶりに着たお着物も、挿したお花も楽しかったんです」

「ええ、実に開放的で自由で、楽しそうに見られた」

「いつの間にか…根付いていた苦手意識が徳嶺さんの前では解きほぐされたんです」

「つまりは……自分らしく在れたと、」

「……はい、身についたモノを純粋に楽しむ事が出来ました。徳嶺さんのおかげです。……ありがとうございました」

目を逸らしていた自分の一部を振り返ることが出来た。

苦手意識に満ちていた自分の見方を教えられて、嫌いになりかけていた自分をほんの少し好きになったと思う。

全て……徳嶺さんとの時間のおかげであろう。

刹那の偶然の時間にも、私の本質をスルリと見つけて見つめて、余計な概念なく認めてくれた。

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